【防災】非常持ち出し袋
防災、と聞いたら、非常持ち出し袋を想像する、という人も多いんじゃないでしょうか?
非常持ち出し袋を準備したい人に向けて、どんなものを入れたら良いのかご紹介します。
目次
非常持ち出し袋
どんな袋が良いと思いますか?
たまにキャリーバッグを準備している人がいます。キャリーバッグは、地震、豪雨の時は使いづらいです。
両手が塞がるようなものはやめて、リュックのようなものにしましょう。
持出袋自体は下記の性能があれば十分。高いものは必要ありません。
デザイン性も不要です。それよりも家族全員分のリュックを揃えることと、中身にお金をかけてください。
非常持出袋
- 難燃性
- 軽い
- ユニセックス
- 肩紐が太い
- 反射材がついている
こういう性能があるモノを選ぶようにしましょう
中にモノを入れた状態で走れるくらいの重さにします。
リュックは家族全員分を準備しましょう。
目安は女性は6kg、子どもは大きさによって変わるので走れる重さを準備しましょう。
非常持ち出し袋の中身
非常持ち出し袋の中身は1〜2日分をなんとかしのげるものが入っていればOK。
そのまま1ヶ月を過ごすものではありません。たまに間違えて、非常持ち出し袋に備蓄品を入れている人がいます。
備蓄と非常持ち出し袋は別です。非常持ち出し袋は軽くして、逃げることに重点を置きます。
走れる重さにするのが第一条件です!
大きく分けて4つのものがあります。
- 自分の体が必ず必要とするもの
- 持病の薬、めがねなど
- 食料
- 避難所で食べる1〜2回分の食事とお水
- いのちを助けるためのもの
- ヘルメット、ライト、マスクなど
- その他
- 情報を得るもの、衛生用品その他
非常持ち出し袋の中身は、人によって違います。想像力を働かせて自分に必要なものを想像して揃えていきましょう。
自分の体が必要とするもの
人によって違うものですが、これはとっても大事です。
いのち>自分の体が必要とするもの>非常持ち出し袋>その他
時間があるなら準備をして逃げてください。
でも、何も持ち出せそうにないなら、この「自分の体が必要なもの」だけでもOK。
それは、換えが効かないからです。
- 持病薬(お薬手帳)
- めがね、コンタクト
- 補聴器
- 入れ歯
- 赤ちゃんグッズ(おむつ、ミルクなど)
など
これらはほんの一部の例です。自分に必要なものは自分にしかわかりません。
被災していると、お金があっても特殊なお薬は手に入らないと思った方が良いです。
入れ歯などもなければ、食事が取れず体力を奪われます。
必ず一番に準備して欲しいです。
食料
食事は2回分くらいあると便利です。
- 栄養ゼリー、ドリンク
- カロリーメイト、羊羹など
- 非常食
- お水(500ml×2本)
【注意】
避難所ではたくさんの人が避難してきている人がいます。みんな同じ状況ではありません。
ちゃんと食べ物を持ってこられている人ばかりじゃないし、着の身着のままの人もいます。
避難所で全員に自分の食べ物を分けることは難しいです。
周りにも配慮して「大きな音がするもの」「匂いが強いもの」は目立つのでやめましょう。
避難所では目立たないようにするのが一番です。
いろんな人がいて、気が立っている人も多いです。争いを起こさないように周りに配慮しましょう。
いのちを助けるためのもの
逃げるのに必要なもの、怪我をしないようにするもの、怪我をしたときに必要なものがあると良いです。
- ヘルメット
- 地震や台風の時は上からモノが落ちてくる可能性があります。出来るだけかぶって逃げるようにしてください。
- 防塵マスク
- 埃を吸うと体に良くないので、マスクもしておきましょう。避難所に着いたら感染症予防のマスクに変えましょう。その方が呼吸が楽です。
- グローブ
- 怪我をすると危ないので、出来るだけグローブをしましょう。
- レインコート
- 雨に当たると体が冷えて風邪を引きやすくなります。また、レインコートは防寒着にもなるのであると便利です。
- ヘッドライト
- 夜に逃げる時にヘッドライトがあると両手が空くので便利です。片手を使うのとヘッドライトとでは全然違います。
- ホイッスル
- 遠くまで聞こえる笛があると、どこかで閉じ込められたり、声が出せない時に便利です。
- 救急キット
- 怪我をした時に応急処置ができるくらいのものは準備しましょう。
- 踏み貫き防止用中敷き
- 足を怪我すると、逃げるのも困ります。動けなくなると困るので、踏み貫き防止用中敷も出来るだけ準備しましょう。
これらは揃えた方が良いです。
その他
他にもたくさんありますが、あると便利なものをご紹介します。
- 非常用トイレセット
- トイレは必ず準備してください。臭いが漏れないゴミ袋も。
- トイレットペーパー
- トイレットペーパーとしても使えるし、ティッシュとしても使えるし、多用途に使えます。できたらジプロックに入れておきましょう。
- ウェットシート
- 体を拭くシートがあると体が洗えない時に便利です。
- 歯磨きシート
- 歯磨きは健康の要です。感染症を防ぐのにも役立ちます。
- ラップ
- お皿に敷いたり、体に巻いたり、包帯がわりにしたり、と多用途に使えます。
- ゴミ袋
- 濡れたものを入れる
- 乾いたものを入れる
- 防寒着としても使える
- ノートと油性ペン
- 書き残したり、必要なことをメモしたり、スマホが通じない時、電池がない時にもあると便利です。
- 布ガムテープ
- 修理をしたり、メモを残したり、これも多用途に使えます。
- エアベッド、アイマスクと耳栓
- 寝心地が悪いと、体調を悪くします。エアベッドがあるとマシなので、あると便利です。
- 寝るのはとっても大事。ちゃんと寝られるようにアイマスクと耳栓は準備しましょう。
- エマージェンシーシート
- 百均ではなく、ちゃんと登山でも使えるものだと、音も静かで温かいものなので非常時にすごく役立ちます。
- ラジオ
- 情報を収集するのにラジオは必須です。
- ライトがついていたり、手回しで発電できるものがあり、電源を必要しなくても大丈夫なものがあると便利です。
- バッテリー
- 大容量のバッテリーは今となっては必需品です。
- 携帯用の小さいソーラーパネルがあるとバッテリーにも充電が可能なので、あると良いです。
- 帽子
- 髪の毛が洗えないので、髪の毛がべったりしてくると、帽子をかぶると気にならなくなりやすいです。
【プラスしてあると便利なのもの】
- 生理用品
- 保湿クリームなどの化粧品
- 虫除けパーカーやカイロ、防寒着など
季節に合わせたものや、あると便利なものなどを入れましょう。
まとめ
非常持ち出し袋の中身は、たくさんあればあるほど良いわけではありません。必要なモノを必要なだけ準備しましょう。
重さは背負って走れることが前提です。
夫婦や家族で作る場合は、メインのリュックとサブのリュックを作って、個別で必要なものと、共有できるものとで分けて、幅広く準備しましょう。
全部のリュックに懐中電灯やラジオは不要です。全員のリュックにヘッドライトがあれば、メインのリュックにラジオ、サブにランタンがあれば幅広く対応できます。
子ども用を作るのであれば、お子さんの体の大きさによって、より重要度の高いものから入れて行って、お子さんが走れる重さにしてください。
- 非常持ち出しリュックを家族分準備
- 自分に必要なモノを準備
- 食料を準備
- 逃げるのに必要なモノ、怪我をしないようにするモノ、応急処置グッズ
- そのほかに、多用途に使えるものや、情報を得るものや、体を清潔に保つもの、体を気候から守ってくれるもの
リストを作って、大事なものから順番に準備してください。
ずっと不安になる必要はありません。非常持ち出し袋を準備したらあとは災害のことは忘れて、日常を思いっきり楽しむだけです。
まずは、家族分のリュックを準備するところから始めてください。
投稿者プロフィール
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夫婦二人賃貸暮らし
片付けを通して意識改革をしてもらい、今よりワンランク上の上質な暮らしをご提案しています。
自然派、シンプルライフをしながら横浜を中心に片付け作業、講演会、講座をして活動しています。
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