【防災】のための非常持ち出し袋と非常用備蓄の方法
もう過ぎちゃいましたが、9月1日は防災の日でした。
ある片付けのお客様の現場で、
この廊下のお水や食料品はなんですか?
防災用のお水や食料品です。取りやすいようにと、ローリングストックするために廊下に置いています!
お水や食料品を備蓄しているのは良いですね!
でも、廊下に置いていては危ないですよ!
そうなんですね。それなら玄関の非常持ち出し袋に入れたら良いですか?
非常持ち出し袋にもお水や食料は必要ですが、備蓄品とは違います。
え?そうなんですか?
同じだと思っていました!
非常持ち出し袋と備蓄品は、重なる部分もありますが、別のものとして考えていた方が良いです。
防災用のものをしっかり把握しておかないと、いざという時に困ります。
では、具体的に説明していきましょう!
ここでは、下記のことがわかるようになります。
- 非常持ち出し袋と備蓄品の違い
- 何を揃えたら良いのか
- その他の防災セット
- チェックリスト
非常持ち出し袋と備蓄品の違い
非常持ち出し袋と備蓄品を一緒に考えている人が多いです。
でも、本当はこの2つは違います。
それは、それぞれに違う役目があるからです。
非常持ち出し袋
非常持ち出し袋は、災害が起こったときに、その袋を持って逃げて避難所で数日間をなんとか生き抜くためのものを入れます。
そんな非常持ち出し袋は中身がとにかく大事です。
中身のが大事ですが、リュックもなんでも良いわけではありません。
すごく良いものである必要はありませんが、最低限の注意点だけは網羅しておきましょう。
非常持ち出し袋の注意点
- 非常持ち出し袋は専用のものを準備する
- 普段使っているリュックを被災時に転用して使います、というのはNG。急いで逃げないといけないときにリュックにいちいち必要なものを選んで詰めるのは無理だからです
- 肩紐は太いものが良い
- ショルダー部分が紐やロープのようなものだと、肩に食い込んで痛くて走れません
- 反射板がついているものがベター
- 防水、難燃性素材のものがベター
- すぐに取れる場所に保管する
- 子ども用、男性用、女性用と重さを分ける
- 女性用、女の子用はピンクにしない
- 性別がわからないようにしておくことも大事
備蓄品
備蓄品は、1か月ほどなんとか自宅や避難場所で生き抜くために必要なものです。
避難するときに持って逃げるものとは備えるものが違ってくることがわかります。
もちろん非常持ち出し袋の中身と同じものもありますが、生活に必要なものの準備になります。
備蓄品での注意点
- 1か月分を目安にする
- 電気、ガス、水道などのインフラが使えないことを前提にする
- 衛生面、栄養面を気にかける
- 自分のものは自分で準備、が基本
避難所で生活するのはとっても過酷です。
出来るだけ在宅避難をする方が良いです。
そのためにもしっかり準備しておきましょう。
非常持ち出し袋の中身
非常持ち出し用のリュックを準備しました!
中身は2Lのお水2本と、防災食の美味しいカレー3袋と、大好きなお煎餅を入れておきます!
ちょっと待って!
2Lのお水2本って4kgですよ。持って走れますか?
カレーは匂いがすごいし、お煎餅は音がするので、避難所で食べづらいですよ。
じゃあ、何をどれだけ入れたら良いんですか?
では、どういうものを入れるのかお話しますね。
非常持ち出し袋に入れるもの
避難所で助けてもらおう、なんて考えは甘いです!
避難所は、1日から数日の間、床と屋根を貸してもらう場所、と思っておくくらいが良いです。
ものをもらおうなんて考えてたら何ももらえなかった、ということになるかもしれません。
そうならないためにも、自分が必要なものは自分で持ち込む、を基本にしなくちゃいけないです。
そこで必要なものを3つの視点で考えます。
体の一部として大事なもの
- めがね、持病の薬、ストーマなどの医療機器
- 切れたら死を意味するようなもの。すぐに救援物資がくるとは限らないです。特に薬や医療機器はすぐに届かない物資ですので、3日分くらいはリュックに入れておいて欲しいです。
- 赤ちゃん用グッズ、アレルギー用グッズ
- 赤ちゃん用のものはすぐに届かない可能性が高いです。不安で母乳が出ないこともあるので、ミルクなども準備しておくと安心です。
- アレルギー食や薬などはなかなか届かないです。東日本大震災の時は2週間くらいかかったそうです。
逃げるのに必要なもの
ヘルメット、レインコート、安全グローブ、踏み抜き防止インソール、ヘッドライト、マスク
逃げるときにあると便利なものです。
サッと手に取れるところにおいておくか、リュックの上の方に入れておきましょう。
避難をサポートするもの
- 救急セット
- 傷パッド、消毒液、マルチツール、常備薬など
- 情報を収集するもの
- スマホ、ラジオ、モバイルバッテリー、筆記用具など
- 着替え
- タオル、肌着一式など
- 暑さ寒さ対策グッズ
- 使い捨てカイロ、うちわ、熱中症用タブレット、冷却タオル、スポーツドリンクの粉など
- 飲料水と食料
- 水(500mlのペットボトル2〜3本)、食料(そのまま食べられるもので匂いがしないもの)
1日くらいを想定しましょう。
この3つの視点で想像して、必要なものを考えてみてください。
人それぞれ、必要なものが違います。
中に入れるものは全てジプロックなどに入れて、水に濡れないようにまとめて入れておくようにします。
自分が必要なものをリュックに優先順位をつけて入れていかなくてはいけないので、一度リストを作ってみてください。
チェックリストのシートを添付していますので、自分が必要なものと比べてみてください。
備蓄品
出来るだけ在宅避難ができるように、また、避難所で少しでも快適に暮らせるようにするものが備蓄品です。
生活をサポートするものを準備する必要があるよ!
どんなものを何日分必要なんですか?
生活に必要なものを1週間〜1か月分が必要ですよ!
どんなものがあるのか細かく説明していきましょう。
備蓄品に入れるもの
備蓄品は、非常持ち出し袋とは違って、急いで持ち運びをする必要がありません。
重くても大丈夫ですし、量もお部屋におけるだけ置いておけます。
家族に必要なものを準備できるだけしておきましょう。
一番大事なもの
非常持ち出し袋と同じように、体の一部となるものが大事になります。
- めがね、持病の薬、ストーマなどの医療機器
- 切れたら死を意味するようなもの。すぐに救援物資がくるとは限らないです。特に薬や医療機器はすぐに届かない物資ですので、3日分くらいはリュックに入れておいて欲しいです。
- 赤ちゃん用グッズ、アレルギー用グッズ
- 赤ちゃん用のものはすぐに届かない可能性が高いです。不安で母乳が出ないこともあるので、ミルクなども準備しておくと安心です。
- アレルギー食や薬などはなかなか届かないです。東日本大震災の時は2週間くらいかかったそうです。
次に生活をサポートするものが必要になります。
お水、ガス、電気などのインフラが無いことを想像して考える必要があります。
衛生管理のもの
- 使い捨ての下着
- すぐにお水が使えないかもしれないので、洗わなくても良いものを準備しましょう
- 除菌ウェットティッシュ、普通のウェットティッシュ
- 手を拭いたり、体を拭いたり、お水を使えないときに体や身の回りをきれいにするのに使います
- ドライシャンプー、歯ブラシ、ペーパー歯磨きなど
- オーラルケアは感染症を防いだりするのに役立ちます。また、髪の毛が汚いと外出しづらくなるので、運動不足になりがちになるので、髪の毛を洗うものがあると良いです。
- マスク、生理用品、圧縮タオルなど
- 感染症を防ぐために、マスクも大事です。生理用品や尿パッドなどパンツに貼って1日1回替えるようにするものお水が使えないときに便利です。
トイレ
- 非常用トイレ(目安は1人50セット)
- トイレはすごく重要です。特にマンション暮らしの方は、トイレがあるかどうかで在宅避難ができるかどうかが決まります。
- トイレットペーパー
- 1か月分
- トイレ以外にもペーパーナプキンとして使えるので便利です
寝具・プライバシー確保道具
- エアベッド、コットなど
- 硬い床で寝ることは体調を崩しやすくなるので、準備できるのであればベッドはあった方が良いです。
- 圧縮毛布、アルミシートなど
- 寒くても暑くてもかけるものがあると全然違います。
- アイマスク、耳栓など
- 避難所では、明るさや雑音が気になって寝られない人が多いです。絶対に準備して欲しいです。
- 帽子
- 頭を保護する意味でも良いです。
- 髪の毛を洗えないことが多いので、人に会うのが嫌になって動けなくなることがあります。そうならないためにも帽子をかぶるとごまかせます。
- 防寒になる
日用品
1か月乗り切るための日用品です。
- ランタン、ポータブル電源とソーラーパネル
- 灯りはとても大事です。灯りがあるだけでホッと明るい気持ちになるそうです。
- ポータブル電源があるとスマホを充電できたり、家電を動かせます。
- ゴミ袋、スリッパ、裁縫セット、文房具、ガムテープ、輪ゴム、ラップ、娯楽のトランプなど
- ボックスティッシュ(1か月分)
飲料水と食料品
- 飲料水、ジュース、ゼリー飲料、携帯浄水器、給水バッグなど
- お水は1人1日3L必要です。なので、1週間で2Lのペットボトル12本です。
- 携帯浄水器は川の水をきれいなお水に変えてくれるので、あると便利です。
- 栄養補助食品、防災食、食料品など
- 防災食は1週間分(3食+おやつ)
- お米は人によりますが、夫婦二人なら5kgくらい
- カセットコンロとカセットガス、アイラップなど
- カセットコンロがあるだけで、パッククッキングを作ったり、お水を温めたり、レトルトを温めることができて、温かいものを食べられます。
その他
- 現金、貴重品など
- 電子マネーが使えないことがあるので、現金(千円や小銭があると便利)があった方が良いです。
- 免許証のコピー、マイナンバーカードなど身分証明証など
- 貴重品は人それぞれなので、大事なものをコピーするか、いつでも取れるようにしておきましょう。
- 写るんです
- 罹災証明のために被災したところを写メしておくのも大事です
- ウエストポーチ、ミニトート
- 避難場所で生活する時は、貴重品は肌身離さず持っておかないといけないので、ウエストポーチがあると便利です。
- 避難場所でミニトートはお弁当やお水を配られたときにあると便利です。
- ミニアルバム(写真を入れたSDカード)、連絡先のメモなど
- アルバムや連絡先をデジタルで持っているのも良いですが、アナログな紙ベースのものもあると安心です。
その他に準備しておくと良いもの
たくさん準備するのは大変ですが、できたら準備しておくと良いものをさらにご紹介します。
寝ているときに地震や浸水など災害になったときにあった方が良いものです。
枕元セット
- 懐中電灯
- ラジオ
- めがね(必要な人)
- スリッパ
自分が大事なものから準備してくださいね。
他にも想像してみて、必要なものがあれば追加して、自分の避難グッズを準備してくださいね。
避難グッズに必要なもののリストはこちらです!
それぞれみんな必要なものが違うので、自分のリストの原案として使ってもらえたら嬉しいです。
→https://docs.google.com/document/d/1CArxL-2R5IC8ymOuj5VkzgDkgUO3A4FkaYFJda_jgX4/pub
投稿者プロフィール
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夫婦二人賃貸暮らし
片付けを通して意識改革をしてもらい、今よりワンランク上の上質な暮らしをご提案しています。
自然派、シンプルライフをしながら横浜を中心に片付け作業、講演会、講座をして活動しています。
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